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チベットに自由と人権を!

チベット第3極点運動とCOP15

2009/12/04 Check

国連気候変動協議を10日後に控え、この協議に対する関心が高まっていることへのニュースとして中国温家宝首相と米国オバマ大統領の参加表明がありました。

チベット第3極点運動ウェブサイト リニューアル www.tibetthirdpole.org

新しくなったウェブサイトが立ち上がります。同ウェブサイトでは緊急アクションの紹介や(以下参考),写真のスライドショー環境問題に取り組んでいた政治囚の詳細、COP15開催中に参加団体代表らによって随時更新される予定のビデオストリームやブログページが設けてあります。

YAK_new

最新緊急アクション

チベット自治区、青海、四川、甘肃、雲南のチベットを統治する中国共産党役員5人を的に絞ったアクションがこのリンクで始まりました。転送,または皆様のウェブサイト等で広くご紹介ください。www.tinyurl.com/t3paction.

このアクションは党責任者らに、遊牧民の強制移住と定住を止めさせるよう訴えるメールアクションです。アクションの詳細は www.tibetnetwork.org.でもご覧頂けます。

.コペンハーゲンのイベントと世界の動き

以下はチベット第3極点チームがコペンハーゲンで用意しているイベントの詳細と、12月12日、気候変動世界同時アクションの情報です。

抗議行動!-12月12日、気候変動 世界同時アクション

世界各国でイベントが予定されていますので、近くであるイベントにチベット国旗やヤックマスクを持ってご参加ください。イベント情報;http://www.globalclimatecampaign.org/index.php?lang=en.

http://www.tibetnetwork.org/sites/default/files/YAK_new.jpg ログイン不要)

コペンハーゲンでは12月12日にチベット人と支援者による 大規模の抗議デモが予定されています。昼12時半にKongens Nytorv メトロ駅にてチベット国旗を持ってお集まりください。チベット代表団は Christianborgにある デンマーク国会議事堂までをデモ行進する予定です。現在、抗議デモの際にチベット人代表を壇上に迎えスピーチしてもらえるよう企画しています。

講演、パネル ディスカッション

*12月10日, 10am – 12 正午 チベット第3極点:チベットの気候変動がチベットとアジアにもたらす今後。ゲスト;John Isom, Dhardon Sharling, Tash Despa, Stephanie Brigden and 特別ゲスト講師Vandana Shiva. Orange Room, Klimaformum, DGI-byen Tietgensgade 65, Copenhagen V www.klimaforum09.org .国際人権デーにチベットの気候変動と人権危機のエキスパートによるパネルディスカッション

* 12月11日, 12 正午 – 2pm. 気候変動危機と人類による解決:チベット遊牧民と気候変動下のチベットの未来 Greenland House, Det grønlandske hus, Løvstræde 6, Copenhagen. チベット遊牧民は何世紀にも渡りチベット高原の草原に暮らして来ましたが、今、人権と気候両方の危機に面しています。

展覧会: 7 – 18 December.写真展: チベット第3極点, チベット遊牧民の危機. The Cafe, Klimaformum, DGI-byen Tietgensgade 65, Copenhagen V www.klimaforum09.org .

映画上映会: Tibet Film Festival とチベット第3極点協賛: all at Grand Teatret, Mikkel Bryggers Gade 8, 1460 Copenhagen, Denmark. www.grandteatret.dk

* 8 December 2009, 5pm.”UNDERCOVER TIBET” + Q & A with Tash Despa. Tash Despa 若い亡命チベット人と著名ドキュメンタリー制作者が命がけで祖国を訪れる。

* 9 December 2009, 5pm. Meltdown in Tibet + Q & A with Charlotte Matthiasen and John Isom/Tenzin Norbu. ヒマラヤ全域の氷河と永久凍土の解凍現象について

チベット第3極点についてのまとめ資料;要点とQ&A

*科学者はチベットを地球の第3極点と呼びます。

それは40,000の氷河と、淡水を、北極、南極の次に多く貯蔵していることから、そう呼ばれています。(このトピックに関する詳しい議論はこちらを参照ください。http://www.chinadialogue.net

*中国の気象学者はチベットは世界の他の地域の2倍の速度で温暖化が進んでいると発表しています。 (10年で0.3ºの上昇。2007年、チベット自治区気象局発表)*現在の速度では2060年までに高原の3分の2の氷河が消滅すると中国人、氷河専門家Yao Tandongが(2004年China Dailyで発表)これらの氷河はアジアの命である主要河川の水源となり、チベット下流域に暮らす10カ国の10億人の人びとに水を提供しています。

*1949年の中国によるチベット侵攻と、占領以来の中国によるチベットにおける採掘、都市化やインフラ開発の政策は環境破壊を悪化させ、チベット草原と水質の状態と量にダメージを与えて来ました。これらの政策は高原の温暖化を悪化させている可能性もあります。

. (Oliver W Frauenfeld と Tingjun Zhang,
“Is Climate Change on the Tibetan Plateau Driven by Land Use/Cover Change?”
(チベット高原の気候変動の悪化は、高原の管理方法に依るものか?(2005.)

*水量に関する危機を緩和するために中国はチベット高原一帯に100 近くものダムを建設し、いくつもの水分岐プロジェクトを起こし、 中国北部と東部まで届けようとしています。これらの誇大プロジェクトは、すでにアジア南東と東部の水不足に喘ぐ何億の人々の生活を混乱に陥れています。また水質問題対策として、チベットの遊牧民の放牧業が生態系に危険を及ぼすとして強制移住させ、定住させています。

中国のチベット遊牧民に対する政策 ~ 新たなる人権侵害の危機 ~

*中国はチベット草原の退化の原因は、遊牧民による放牧であるとして気候変動を軽減する政策としてチベットの生態系サービスの退化を止めるために遊牧民を強制的に移住させ定住を義務づけることが重要な対策であるとしています。実際、最近、発表された中国人科学者による調査結果では、草原の退化の原因は土地の利用法ではなく、気候変動によるもの、として、チベット高原にある揚子江の源流付近の草原の81%が退化したことについて触れています。(この調査結果は中国科学アカデミー、気象管理局ほか学術団体の共同調査による)最近の新しい調査結果では草原での放牧は,放牧地における環境悪化の連鎖を緩和させることがわかりました。(Klein, JA; Harte, J; Zhao, XQ, 2007).

*中国政府はチベット遊牧民の永久移住と都市定住政策を明確な政策として打ち出しています。このチベット遊牧民に対する強制移住と強制定住の施行は、事前に協議や承諾の機会も与えられないまま行われ、チベットにおける新しい人権侵害を生み出しています。中国国営メディアによると,遊牧民の市街地への強制移住の数値は以下のようになっています。

– 少なくとも48,000人のチベット自治区(TAR)の遊牧民が、2001年から2004年の間に定住させられました。(米議会中国問題執行委員会調べ)同じくチベット自治区の那曲地区の遊牧民の80%までが2009年までに定住させられる予定だとしています。(新華社2007年)

– 青海からは560,000人のチベット人遊牧民(新華社2007年)

–  甘南、甘粛のチベット人遊牧民73,700人が今後5年間の間に強制移住予定(新華社2008年8月)

– 四川省からは470,000人同様の予定(新華社2008年10月)

·中国は定住者の方が管理しやすいとして、チベット人遊牧民の定住に対して政治的な意図があることを認めています。2007年中国共産党チベット自治区委員会の張慶黎書記はチベット人農民と遊牧民の強制改革は経済成長を促すだけでなく、ダライ・ラマの影響力を対抗するためとしています。(米国、国務省報告書, 2008http://www.state.gov/g/drl/rls/hrrpt/2008/eap/119037.htm.)

·中国人科学者の何人かは遊牧民移住政策に対して、政府が同時期に遊牧民定住を行ったチベット人居住区や内モンゴル、新疆ウイグル等の資料を引き合いに出して反対の意を発表しています。どの科学者も同様な結果を指摘しており、政策によって失業、貧困、社会的結合の消滅、コミュニティーや家族の分裂やアルコール中毒や犯罪などが認められる、としています。2007年の現地調査では定住住宅が集まる集落では(その大小に関わらず)スラム化した都市に見られるような問題が認められています。

2008年10月発表のFeng Yongfeng, www.chinadialogue.net では、もうすでにそのような定住住宅集落の中には“泥棒学校”などという別名を持つ集落も見られることが報告されています。

·  中国の遊牧民に対する政策は、強い人権侵害問題として、懸念を集めています。Human Rights Watchの最近の報告では、強制移住の施行に対する透明性の欠落、事前の話し合いや国際法と中国の法律の両方で必須とされている移住後の補償等の欠如が挙げられています。(チベット自治区、四川、青海、甘粛のチベット遊牧民らに対する強制移住に対して、誰も拒否する権利はない)

解決と要求;

中国は遊牧民に対するチベット高原の草原からの強制移住を直ちに停止し、彼等の遊牧を継続出来るようにしなければならない。中国は草原を守るために、その伝統的な手法による生態系への保護を必要としており,その何世紀にも渡って伝えられて来た伝統的な放牧の知恵は、チベット高原の生態系を守り持続可能とする。

チベットの遊牧民は中国に欠かすことのできない生態系や水資源の健康を維持することに必要不可欠である。中国、チベットや欧米の研究者の間では、遊牧民の伝統的な放牧方法や生態系への配慮が問題解決の重要な要素だという意見で一致しています。(例; Liu Shurun, Dr Katherine Morton, Daniel Miller).

·  中国は一般に「共同体レベル」や「共同体による共同管理」といった資源管理を提唱するべきである。国際社会の人々は生態系の管理や、ローカル資源の管理は、特に気候変動に関する問題では、地域社会全体で、永続的に執り行なうことが問題解決の最良な方法であると認めています。チベット人にとり,これはチベットの自然資源の管理に関する全ての決定に対するプロセスに参加することを意味します。「共同体による共同管理」は、中国にとり全く未知のものではありません。The Three Riversの水源プロジェクト では,すでに実行されています。

Tsanggo Sum, Ch: Sanjiangyuan. (Marc Foggin 2008.)

·中国は、家畜の保護、遊牧民による放牧文化、草原の生態系の健康と生産性がフォーカスとなっている、気候変動に対するモンゴル等の地域での政策の見直しをはかるべきである。

·チベッと高原の生態系と生態系サービス、そしてその水資源を脅かす土地利用法を全て停止するべきである。

(チベット第3極点チーム監修 www.tibetthirdpole.org  the International Campaign for Tibet 調査資料“Tracking the Steel Dragon”, www.savetibet.org.の協力に感謝します。)

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