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チベットに自由と人権を!

上海万博でプロパガンダ「天上のチベット」展

2010/09/05 Check

9月1日〜5日:上海万博でチベットウィーク開催中

上海万博で開催されている『天上のチベット』週間は、中国による60年に渡るチベット支配を正当化するため中国政府の認めた『チベット』を、いかにも民主的であるかのように、世界に見せしめるためのプロパガンダとして開催されています。

ことし8月に中国、新華社国営通信が報告した所では、この『天上のチベット』館へは、すでに359万人の訪問者があったということです。

中国は、このチベットウィークで、厳重にコントロールされ中国政府の検閲をクリアーした『チベット』の姿を訪問者達に見せていますが、現実には現在も外国人記者によるチベットへの自由な立ち入りは、中国政府が用意した公式訪問による形以外、許可されておらず、外国人記者が自由にチベット人に話しかけることは禁止されています。

チベットにおける外国人報道陣に対する報道規制の様子を、7月14日にBBCの特派員 Damian Grammaticasが報道しています。(リンクhttp://www.bbc.co.uk/news/world-asia+pacific-10639713)

上海万博公式概要には、「チベット館のテーマは『天上のチベット』で、新チベット、新発展、新生活、新変化を主線にし、「生態環境の保護、民族文化の伝承、美しい生活の創造、持続発展可能の促進」を展示理念にして、チベットの民主改革50年間で挙げた成果と改革開放30年の巨大な変化を展示する。」とありますが、現実には2008年には、チベットで中国の支配を拒否する大きな騒乱が起きました。現在はチベットの片田舎にいたるまで徹底的に武装した人民軍が配備されているにも関わらず、チベット人達の抗議の声はいっこうに静まる気配はありません。

中国政府は、チベット人の抗議の声に答え、問題解決に向けて真摯な対処をするかわりに、『天上のチベット』館を政治的に利用し、チベットの人々への人権侵害を隠し、チベットを調和と繁栄の地として見せようとしています。

ビデオ;United Nations For a Free Tibet作成

「真実のチベット(中国が世界に知らしめたいチベットではない)」

インターナショナル・キャンペーン・フォー・チベットの現地調査報告では、「2008年春に起きたダライラマへの支持と、中国政府の政策に抗議した動乱以降、チベットでは以前にも増して、文化の復興を願う数々の文学が生み出されている」としています。

主にアムド地方(現在の青海省に含まれる)や西寧 (xining)の、チベット語と中国語を同様に話す作家らが中心となり、他にも音楽家や教師といった職業のチベット人も参加し、共通のアイデンティティーで結ばれたチベット文化の復興に力を注いでいます。

2008年3月の動乱に関する中国政府が行った公式発表に反するかのように、この新世代チベット人達の言動は、中国共産党にとって新たな深い問題となり、その結果、それらのチベット人は危険にさらされています。

1976年の文化大革命の終結以来、現在のチベットでは再び音楽家、芸術家や作家といった人達によるチベット文化に関するどのような表現の形も ”分裂主義者”の犯罪者とみなされ 党局の標的となっています。

インターナショナル・キャンペーン・フォー・チベット(以下ICTと略)の現地調査報告書:「チベット2008年春の抗議行動後、チベット人作家と芸術家に対する取締り強化の報告『怒り狂う嵐』」(英語); http://www.savetibet.org/media-center/ict-news-reports/raging-storm-crackdown-tibetan-writers-and-artists-after-tibets-spring-2008-protests

タシ・ドゥンドゥップは再教育プログラムとして現在15ヶ月の強制労働の刑を受けています。 タシ・ドゥンドゥップはチベット人による中国侵略への抵抗であった2008年3月の動乱と、1958年の最初の中国軍による東チベットへの侵攻を比べた歌詞をもつ曲『1958-2008』で、一躍チベット人の間で有名になりましたが、それがもとで中国政府に目を付けられ”反革命的” な言動をとったとして2008年9月に拘束され、非道な暴打を受けたのち釈放されますが、その後再び2009年12月にアルバム『証拠なき拷問』(Torture Without Trace)を発表して再逮捕され、2010年1月に ”国家転覆罪”の罪を宣告されました。

タシ・ドゥンドゥップに関する記事;ダラムサラ通信;http://blog.livedoor.jp/rftibet/archives/51303934.html

トゥギャルはペンネームの”ショグドン(Shogdung)”で良く知られるチベット人作家兼、知識人です。トゥギャルは2010年4月23日に逮捕され、現在、裁判の開始を待っています。彼は2009年3月に『空と大地の間の線』“The Line between Sky and Earth” (gnam sa go ‘byed)と題された本を無許可で発表しました。

ジャーナリストAndrew Jacobs は、この本に対し「中国の支配を起訴するために大変注意深く作り上げられた詩的な文学」と語っています。

同書のなかでトゥギャルは ” チベット人知識層と官僚は、北京との協力を一切停止し、市民レベルでの抵抗運動をすべき“ と呼びかけています。

2010年8月12日ICTはトゥギャルの裁判が送れるかもしれないと報告していますが、一方でトゥギャルはチベット人の間で勇者として称えられている様子を伝えており、彼の著書はアンダーグラウンドで大変な人気を奏しています。トゥギャルは現在、西寧市第一拘置所に身柄を拘束されています。

チベット文化を愛し、誇りに思うチベット人による詩や音楽などがこちらのサイトに掲載されています。どうぞ、多くの方に広めてください。

www.ihearttibet.org

チベットにおける中国政府のプロパガンダ戦略の責任者に対する緊急アクションに、ご協力ください。

アクションは、チベット人作家、音楽家や芸術家に対する弾圧を即刻止めるよう中国共産党、李 長春常務委員(り ちょうしゅん Li Changchun)と同じく党中央宣伝部長、劉 雲山 (りゅううんさん Liu Yunshan)  に宛てた署名運動です。

中国共産党中央宣伝部長、劉 雲山 (りゅううんさん Liu Yunshan)
(左)中国共産党、李 長春常務委員(り ちょうしゅん Li Changchun)
(右)中国共産党、中央宣伝部 劉 雲山部長 (りゅううんさん Liu Yunshan)

参考資料;中国2010年上海万博、チベット館公式サイト;

http://jp.expo2010.cn/a/20100422/000004.htm

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